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AWS Elastic Beanstalk

1. サービス概要

AWS Elastic Beanstalk は、Web アプリケーションや Web サービスを AWS クラウドに簡単にデプロイ、管理できるプラットフォームサービスである。
ユーザーは、アプリケーションコードをアップロードするだけで、必要なインフラストラクチャ(EC2 インスタンス、ロードバランサー、データベースなど)が自動的にプロビジョニングされ、アプリケーションがデプロイされる。
Elastic Beanstalk は、アプリケーションのデプロイメントと管理を簡素化し、開発者がアプリケーション開発に集中できるようにする。

主なユースケースとして、

  • Web アプリケーションのデプロイ
  • RESTful API のデプロイ
  • モバイルアプリケーションのバックエンド
  • プロトタイプ開発
  • テスト環境の構築

などが挙げられる。
AWS Elastic Beanstalk は、これらのユースケースに対応するための様々な機能と、AWS の他のサービスとの統合を提供する。

2. 主な特徴と機能

2.1 プラットフォームとしてのサービス (PaaS)

Elastic Beanstalk は、プラットフォームとしてのサービス(PaaS)を提供する。
ユーザーは、アプリケーションコードをアップロードするだけで、インフラストラクチャの管理を AWS に任せることができる。

2.2 多様なプラットフォームのサポート

Java, .NET, PHP, Node.js, Python, Ruby, Go などの様々なプログラミング言語と、Tomcat, Apache, IIS などの Web サーバーをサポートしている。
これにより、多様なアプリケーションをデプロイできる。

2.3 環境のカスタマイズ

環境の構成(EC2 インスタンスのタイプ、Auto Scaling の設定、ロードバランサーの設定など)をカスタマイズできる。
これにより、アプリケーションの要件に合わせたインフラストラクチャを構築できる。

2.4 環境のデプロイと管理

アプリケーションのデプロイ、バージョン管理、環境の構成変更などを簡単に行える。
AWS マネジメントコンソール、CLI、API を通じて、環境を管理できる。

2.5 ロードバランシングと Auto Scaling

Elastic Beanstalk は、ロードバランサーと Auto Scaling を統合しており、アプリケーションのトラフィックを分散し、可用性を高め、需要に応じてリソースを自動的にスケーリングできる。

2.6 ヘルスチェック

アプリケーションの状態を監視し、障害が発生した場合には、自動的に新しいインスタンスを起動して、アプリケーションの可用性を維持する。

2.7 統合性と拡張性

AWS Elastic Beanstalk は、RDS、S3、CloudWatch、IAM などの AWS の他のサービスと密接に統合されている。
また、CI/CD パイプラインを構築するための AWS CodePipeline と連携できる。

3. アーキテクチャおよび技術要素

  1. 開発者は、アプリケーションコードをパッケージ化し、Elastic Beanstalk にアップロード。
  2. Elastic Beanstalk は、指定されたプラットフォームと設定に基づき、EC2 インスタンス、ロードバランサーなどを自動的にプロビジョニング。
  3. アプリケーションは、プロビジョニングされたインフラストラクチャ上で実行。
  4. ユーザーは、アプリケーションにアクセス。
  5. Elastic Beanstalk は、アプリケーションの状態を監視し、必要に応じてリソースを自動的にスケーリング。

AWS Elastic Beanstalk は、AWS のインフラ上に構築されており、高い可用性とスケーラビリティを提供する。
インフラストラクチャのプロビジョニングや管理は AWS が行うため、ユーザーはアプリケーション開発に集中できる。

4. セキュリティと認証・認可

AWS Elastic Beanstalk は、AWS のセキュリティモデルに準拠しており、アプリケーションのセキュリティを確保するために、以下の機能を提供する:

  • IAM 統合: AWS Identity and Access Management (IAM) を利用して、Elastic Beanstalk へのアクセスを制御する。
  • VPC 内での実行: アプリケーションは Virtual Private Cloud (VPC) 内で実行され、ネットワーク隔離を実現。
  • セキュリティグループ: ネットワークアクセスをセキュリティグループで制御。
  • データ暗号化: アプリケーションデータは転送中および保存時に暗号化される。
  • SSL/TLS: HTTPS でアプリケーションへのアクセスを保護。

これらのセキュリティ対策により、アプリケーションとそのデータを安全に保護する。

5. 料金形態

AWS Elastic Beanstalk は、無料で利用できるサービスである。

ただし、Elastic Beanstalk でプロビジョニングされる EC2 インスタンス、ロードバランサー、データベースなどの AWS リソースの利用料金は発生する。

6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン

AWS Elastic Beanstalk は、様々な Web アプリケーションや Web サービスのデプロイメントに利用できる。
一般的なパターンは以下の通りである:

  • Web アプリケーションのデプロイ: Web アプリケーションを Elastic Beanstalk にデプロイし、ユーザーに公開。
  • RESTful API のデプロイ: RESTful API を Elastic Beanstalk にデプロイし、モバイルアプリや Web アプリケーションから利用。
  • モバイルアプリケーションのバックエンド: モバイルアプリケーションのバックエンドを Elastic Beanstalk にデプロイし、データベースと連携。
  • プロトタイプ開発: アプリケーションのプロトタイプを Elastic Beanstalk に迅速にデプロイし、テスト。
  • テスト環境の構築: アプリケーションのテストに必要な環境を Elastic Beanstalk に構築。

7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)

  1. AWS マネジメントコンソールから AWS Elastic Beanstalk を開き、新しいアプリケーションを作成。
  2. 環境を作成し、プラットフォーム(Java, .NET, PHP など)を選択。
  3. アプリケーションコードをアップロード。
  4. 必要に応じて、環境設定(EC2 インスタンスタイプ、Auto Scaling など)をカスタマイズ。
  5. 環境をデプロイし、アプリケーションにアクセス。
  6. アプリケーションを更新し、バージョニングを行う。

8. 試験で問われやすいポイント

8.1 プラットフォームとしてのサービス (PaaS)

  • 機能: アプリケーションコードをアップロードするだけで、インフラ管理を AWS に任せられる。
  • 対象: インフラストラクチャのプロビジョニング、管理。
  • 試験対策: PaaS のメリット、管理範囲が問われる。

8.2 多様なプラットフォームのサポート

  • サポート対象: Java, .NET, PHP, Node.js, Python, Ruby, Go など。
  • 利用: 多様なアプリケーションをデプロイ可能。
  • 試験対策: サポートされるプラットフォーム、利用ケースが問われる。

8.3 環境のカスタマイズ

  • 対象: EC2 インスタンスタイプ、Auto Scaling 設定、ロードバランサー設定など。
  • 目的: アプリケーションの要件に合わせたインフラストラクチャを構築。
  • 試験対策: 環境設定のカスタマイズ範囲、設定項目が問われる。

8.4 環境のデプロイと管理

  • 機能: アプリケーションのデプロイ、バージョン管理、構成変更。
  • 管理方法: AWS マネジメントコンソール、CLI、API。
  • 試験対策: デプロイと管理の方法、利用ツールが問われる。

8.5 ロードバランシングと Auto Scaling

  • 統合: ロードバランサーと Auto Scaling を統合。
  • 機能: トラフィック分散、可用性向上、自動スケーリング。
  • 試験対策: ロードバランシングと Auto Scaling の連携、メリットが問われる。

8.6 料金体系

  • 料金: AWS Elastic Beanstalk 自体は無料。
  • 関連料金: プロビジョニングされる EC2 インスタンス、ロードバランサー、データベースなどの利用料金が発生。
  • 試験対策: 料金体系、関連サービスの料金が問われる。

8.7 類似・関連サービスとの比較

  • AWS CodeDeploy: アプリケーションのデプロイを自動化するサービス。Elastic Beanstalk はインフラのプロビジョニングも行う。
  • Amazon EC2: 仮想サーバーサービス。Elastic Beanstalk はアプリケーションデプロイに特化。

8.8 試験で頻出となる具体的な問われ方と答え

  • Q: AWS Elastic Beanstalk は何を提供するサービスか?
  • A: Web アプリケーションや Web サービスを AWS クラウドに簡単にデプロイ、管理できるプラットフォームサービスである。
  • Q: AWS Elastic Beanstalk でサポートされているプラットフォームは何か?
  • A: Java, .NET, PHP, Node.js, Python, Ruby, Go などの様々なプログラミング言語と、Tomcat, Apache, IIS などの Web サーバーをサポートしている。
  • Q: AWS Elastic Beanstalk の環境はどのようにカスタマイズできるか?
  • A: EC2 インスタンスのタイプ、Auto Scaling の設定、ロードバランサーの設定などをカスタマイズできる。
  • Q: AWS Elastic Beanstalk でロードバランシングと Auto Scaling はどのように利用されるか?
  • A: アプリケーションのトラフィックを分散し、可用性を高め、需要に応じてリソースを自動的にスケーリングするために利用される。
  • Q: AWS Elastic Beanstalk の料金はどのように計算されるか?
  • A: AWS Elastic Beanstalk 自体は無料であるが、プロビジョニングされる EC2 インスタンス、ロードバランサー、データベースなどの AWS リソースの利用料金が発生する。