AWS Trusted Advisor
1. サービス概要¶
AWS Trusted Advisor は、AWS 環境の最適化を支援するサービスである。
AWS のベストプラクティスに基づいて、セキュリティ、コスト最適化、パフォーマンス、耐障害性、サービス制限の 5 つのカテゴリーでリソースを分析し、推奨事項を提供する。
これにより、ユーザーは AWS 環境を効率的に運用し、リスクを低減できる。
主なユースケースとして、
- AWS 環境のセキュリティ強化
- コスト削減
- パフォーマンス向上
- 可用性の確保
- サービス制限の遵守
などが挙げられる。
AWS の初心者から上級者まで、幅広いユーザーが利用できる。
2. 主な特徴と機能¶
2.1 ベストプラクティスに基づく推奨¶
AWS のベストプラクティスに基づいて、AWS リソースの設定を分析し、推奨事項を提供する。
これにより、ユーザーは AWS 環境を最適化し、リスクを低減できる。
2.2 5 つのカテゴリー¶
Trusted Advisor は、以下の 5 つのカテゴリーでチェックを行う。
- コスト最適化: コスト削減の機会を特定。
- セキュリティ: セキュリティリスクを特定。
- パフォーマンス: パフォーマンス向上の機会を特定。
- 耐障害性: 可用性を向上させるための推奨事項を提供。
- サービス制限: サービス制限を超過する可能性があるリソースを特定。
2.3 チェック結果の表示¶
Trusted Advisor は、チェック結果をダッシュボードで表示し、推奨事項を具体的なアクションとして提示する。
ユーザーはこれらの推奨事項に従って、AWS 環境を改善できる。
2.4 更新頻度¶
Trusted Advisor は、定期的にチェックを実行し、推奨事項を更新する。
これにより、ユーザーは常に最新の AWS 環境の状態を把握できる。
2.5 アラートと通知¶
重要な推奨事項や、チェック結果の変更があった場合に、アラートや通知を送信できる。
これにより、ユーザーは早期に問題を検出し、対応できる。
2.6 API アクセス¶
Trusted Advisor のチェック結果は、API を通じてアクセスすることもできる。
これにより、外部のモニタリングツールやダッシュボードとの統合が可能である。
3. アーキテクチャおよび技術要素¶
- ユーザーは AWS Management Console または API を通じて Trusted Advisor にアクセスする。
- Trusted Advisor は、AWS アカウント内のリソース設定情報を収集する。
- 収集した情報を、AWS のベストプラクティスと比較し、推奨事項を生成する。
- Trusted Advisor は、チェック結果をダッシュボードまたは API を通じてユーザーに提供する。
- Trusted Advisor は、AWS のバックエンドサービスと連携し、AWS 環境の最適化に必要な情報を提供する。
4. セキュリティと認証・認可¶
セキュリティは Trusted Advisor の中核コンポーネントです:
- IAM によるアクセス制御: IAM ユーザー、IAM ロールを使用して Trusted Advisor へのアクセスを制御する。
- HTTPS による暗号化通信: Trusted Advisor へのアクセスは、HTTPS プロトコルで暗号化され、安全な通信を確保する。
- 監査ログ: AWS CloudTrail と連携し、API 呼び出しのログを記録することで、Trusted Advisor へのアクセスや操作を追跡できる。
これらのセキュリティ対策により、Trusted Advisor は安全に利用できる。
5. 料金形態¶
AWS Trusted Advisor は、基本機能(コアチェック)は無料で使用できる。
追加のチェック機能(フルチェック)を利用するには、AWS サポートプランが必要である。
- 基本チェック (無料): コスト最適化、セキュリティ、耐障害性の基本的なチェックを提供。
- フルチェック (有料): 追加のチェック項目と詳細な推奨事項を提供。AWS サポートプランのレベルによって利用可能なチェックが異なる。
6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン¶
AWS Trusted Advisor は、特定のアーキテクチャパターンを持つものではないが、AWS 環境を運用する上で重要な役割を担っている。
一般的な利用パターンとして以下が挙げられる。
- セキュリティ強化: セキュリティグループの設定、IAM ポリシー、S3 バケットポリシーなどをチェックし、セキュリティリスクを低減。
- コスト最適化: 使用率の低い EC2 インスタンス、アイドル状態の RDS データベースなどを特定し、コスト削減の機会を提供。
- パフォーマンス向上: EC2 インスタンスのサイズ設定、ストレージの最適化などを推奨。
- 耐障害性の向上: マルチ AZ 構成、Auto Scaling 設定などを推奨し、可用性を向上。
- サービス制限の遵守: サービス制限に近づいているリソースを特定し、超過するリスクを回避。
7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)¶
- AWS Management Console にログインし、Trusted Advisor のサービスを選択。
- Trusted Advisor のダッシュボードでチェック結果を確認。
- 推奨事項に従って、AWS リソースの設定を変更。
- Trusted Advisor のチェックを再実行し、改善されたことを確認。
- 必要に応じて、チェック結果を API を通じて取得し、外部ツールに統合。
8. 試験で問われやすいポイント¶
8.1 主要な機能¶
- ベストプラクティス: AWS のベストプラクティスに基づいて推奨事項を提供。
- 5 つのカテゴリー: コスト最適化、セキュリティ、パフォーマンス、耐障害性、サービス制限。
- チェック結果の表示: ダッシュボードでチェック結果を表示。
8.2 提供される推奨事項¶
- コスト最適化: アイドル状態のリソース、使用率の低いインスタンスなどを特定。
- セキュリティ: セキュリティグループ、IAM ポリシー、S3 バケットポリシーの脆弱性を特定。
- パフォーマンス: EC2 インスタンスのサイズ設定、ストレージの最適化などを推奨。
- 耐障害性: マルチ AZ 構成、Auto Scaling 設定などを推奨。
- サービス制限: サービス制限を超過する可能性のあるリソースを特定。
8.3 料金体系¶
- 基本チェック: 無料。
- フルチェック: 有料 (AWS サポートプランの加入が必要)。
8.4 API アクセス¶
- API: チェック結果を API を通じて取得し、外部ツールと統合可能。
8.5 セキュリティ¶
- IAM: IAM ユーザー、IAM ロールによるアクセス制御。
- HTTPS: 暗号化された通信。
- 監査ログ: CloudTrail で API 呼び出しのログを記録。
試験問題では、
- 「Trusted Advisor の主な機能は?」
- 「提供されるチェックカテゴリーは?」
- 「料金体系は?」
- 「セキュリティ対策は?」
などが問われる。
8.6 試験で頻出となる具体的な問われ方と答え¶
- Q: AWS Trusted Advisor の主な目的は?
- A: AWS 環境の最適化を支援し、セキュリティ、コスト、パフォーマンス、耐障害性を向上させること。
- Q: AWS Trusted Advisor がチェックする 5 つのカテゴリーは?
- A: コスト最適化、セキュリティ、パフォーマンス、耐障害性、サービス制限。
- Q: AWS Trusted Advisor の基本的なチェック機能は?
- A: 無料。
- Q: AWS Trusted Advisor のフルチェック機能を利用するためには何が必要?
- A: AWS サポートプランへの加入。
- Q: AWS Trusted Advisor のチェック結果を外部ツールに統合する方法は?
- A: API を通じてチェック結果を取得する。
- Q: AWS Trusted Advisor へのアクセス権限を管理する方法は?
- A: IAM ユーザー、IAM ロールを使用する。