S3 Glacier
1. サービス概要¶
Amazon S3 Glacier は、あまりアクセスされないデータを長期的に、安全かつ低コストでアーカイブするためのストレージサービスである。
ユーザーは、バックアップ、コンプライアンス、災害対策などの目的で、大量のデータを S3 Glacier に保存できる。
S3 Glacier は、データの耐久性、セキュリティ、スケーラビリティを提供し、長期データアーカイブのニーズに対応する。
主なユースケースとして、
- バックアップデータのアーカイブ
- コンプライアンス要件を満たすためのデータ保持
- 災害復旧データの保存
- 長期的なログデータの保存
- メディアコンテンツのアーカイブ
などが挙げられる。
Amazon S3 Glacier は、これらのユースケースに対応するための様々な機能と、AWS の他のサービスとの統合を提供する。
1. 主な特徴と機能¶
2.1 長期アーカイブストレージ¶
S3 Glacier は、あまりアクセスされないデータを長期的に保存するためのストレージサービスである。
これにより、コストを抑えながら、データの長期保存を実現できる。
2.2 低コストストレージ¶
S3 Glacier は、他のストレージサービスと比較して、非常に低いストレージ料金を提供する。
これにより、大量のデータを低コストでアーカイブできる。
2.3 データ検索オプション¶
S3 Glacier には、柔軟な取り出しと大容量取り出しという 2 つのデータ検索オプションがある。
柔軟な取り出しは、数分から数時間でデータを取り出すことができ、大容量取り出しは、より低コストで大量のデータを取り出すことができる。
2.4 ストレージクラス¶
S3 Glacier には、Glacier Flexible Retrieval と Glacier Deep Archive の 2 つのストレージクラスがある。
Glacier Flexible Retrieval は、比較的頻繁にアクセスされるアーカイブデータに適しており、Glacier Deep Archive は、年に数回しかアクセスされない、最も低コストなアーカイブストレージである。
2.5 データの耐久性¶
S3 Glacier は、99.999999999%のデータの耐久性を提供する。
これにより、データ損失のリスクを最小限に抑え、安心してデータを長期保存できる。
2.6 データセキュリティ¶
データは転送中および保存時に暗号化され、アクセス制御リスト (ACL)や IAM ポリシーを使用して、アクセス権限を制御できる。
これにより、データを安全に保護できる。
2.7 統合性と拡張性¶
Amazon S3 Glacier は、S3、AWS Backup、AWS Data Lifecycle Manager, AWS Storage Gateway などの AWS の他のサービスと密接に統合されており、様々なワークフローに対応できる。
また、API を利用して、データ管理を自動化することもできる。
3. アーキテクチャおよび技術要素¶
- ユーザーは、S3 バケットから S3 Glacier ボールトにデータをアーカイブ。
- S3 Glacier は、データを安全に保存。
- 必要に応じて、データを取り出すリクエストを発行。
- S3 Glacier は、リクエストに応じて、データを取り出し、一時的な S3 バケットに保存。
- ユーザーは、S3 バケットからデータを取り出し。
Amazon S3 Glacier は、AWS のインフラ上に構築されており、高い可用性と耐久性を提供する。
データアーカイブ、管理、取り出しは AWS が行うため、ユーザーはインフラの管理を行う必要はない。
4. セキュリティと認証・認可¶
Amazon S3 Glacier は、データのセキュリティを確保するために、以下の機能を提供する:
- IAM 統合: AWS Identity and Access Management (IAM) を利用して、S3 Glacier へのアクセスを制御する。
- データ暗号化: データは転送中および保存時に暗号化される。
- アクセス制御リスト (ACL): ACL を使用して、オブジェクトごとのアクセス権限を制御できる。
- VPC エンドポイント: VPC 内から S3 Glacier にアクセスする際に、インターネットを経由せずにアクセスできる。
- バージョニング: S3 のバージョニング機能を有効にすることで、データを誤って削除した場合でも復元できる。
これらのセキュリティ対策により、アーカイブデータへの不正アクセスを防止し、機密情報を保護できる。
5. 料金形態¶
Amazon S3 Glacier の料金は主に以下に基づく:
- ストレージ: 保存されたデータ量に応じて課金。
- データ検索: データを取り出す際に料金が発生。
- データ転送: データ転送量に応じて課金。
- リクエスト: リクエスト数に応じて課金。
- ストレージクラス: Glacier Flexible Retrieval と Glacier Deep Archive で料金が異なる。
6. よくあるアーキテクチャ・設計パターン¶
Amazon S3 Glacier は、様々なデータアーカイブに利用できる。一般的なパターンは以下の通りである:
- バックアップデータのアーカイブ: 定期的なバックアップデータを S3 Glacier にアーカイブし、災害対策やデータ復旧に備える。
- コンプライアンス要件を満たすためのデータ保持: 法規制や業界規制に従って、データを長期的に S3 Glacier に保存。
- 災害復旧データの保存: 災害発生時に必要となるデータを S3 Glacier に保存し、必要な時に復旧。
- 長期的なログデータの保存: アプリケーションやシステムのログデータを S3 Glacier に保存し、監査や分析に利用。
- メディアコンテンツのアーカイブ: 動画、画像、音声などのメディアコンテンツを S3 Glacier にアーカイブ。
7. 設定・デプロイ手順(ハンズオン例)¶
- AWS マネジメントコンソールから Amazon S3 を開き、S3 バケットを作成。
- S3 ライフサイクルポリシーを設定し、オブジェクトを S3 Glacier に移行するルールを設定。
- S3 バケットにオブジェクトをアップロード。
- ライフサイクルポリシーに従い、オブジェクトが S3 Glacier に移行。
- S3 Glacier からオブジェクトを取り出すリクエストを発行。
- S3 バケットからオブジェクトをダウンロード。
8. 試験で問われやすいポイント¶
8.1 長期アーカイブストレージ¶
- 特徴: あまりアクセスされないデータを長期的に保存。
- 利用: バックアップ、コンプライアンス、災害対策など。
- 試験対策: 長期アーカイブストレージの目的、利用ケースが問われる。
8.2 低コストストレージ¶
- 特徴: 他のストレージサービスと比較して、非常に低いストレージ料金。
- 目的: 大量のデータを低コストでアーカイブ。
- 試験対策: 低コストのメリット、料金体系が問われる。
8.3 データ検索オプション¶
- 種類: 柔軟な取り出し、大容量取り出し。
- 速度: 柔軟な取り出しは数分から数時間、大容量取り出しはより低コストで大量データを取得。
- 試験対策: 各オプションの特徴、利用ケースが問われる。
8.4 ストレージクラス¶
- 種類: Glacier Flexible Retrieval、Glacier Deep Archive。
- 選択: データアクセス頻度に合わせて適切なストレージクラスを選択。
- 試験対策: 各ストレージクラスの特徴、料金の違いが問われる。
8.5 データの耐久性¶
- 耐久性: 99.999999999%。
- 目的: データ損失のリスクを最小限に抑える。
- 試験対策: 高い耐久性の重要性が問われる。
8.6 料金体系¶
- 課金対象: ストレージ、データ検索、データ転送、リクエスト。
- 最適化: 適切なストレージクラス、データ検索オプションを選択することでコストを最適化。
- 試験対策: 料金体系、課金対象が問われる。
8.7 類似・関連サービスとの比較¶
- Amazon S3: オブジェクトストレージサービス。Glacier は長期アーカイブに特化。
- Amazon S3 Standard/IA: S3 のストレージクラス。Glacier はより低コストで長期保存が可能。
8.8 試験で頻出となる具体的な問われ方と答え¶
- Q: Amazon S3 Glacier は何を目的としたサービスですか?
- A: あまりアクセスされないデータを長期的に、安全かつ低コストでアーカイブするためのストレージサービスである。
- Q: Amazon S3 Glacier のデータ検索オプションは何ですか?
- A: 柔軟な取り出しと大容量取り出しの 2 つのオプションがある。
- Q: Amazon S3 Glacier のストレージクラスは何ですか?
- A: Glacier Flexible Retrieval と Glacier Deep Archive の 2 つのストレージクラスがある。
- Q: Amazon S3 Glacier のデータ耐久性はどのくらいですか?
- A: 99.999999999%のデータの耐久性を提供する。
- Q: Amazon S3 Glacier の料金はどのように計算されますか?
- A: ストレージ、データ検索、データ転送、リクエスト、ストレージクラスに基づいて計算される。